マンチェスターで地獄の家探し〜その1〜

マンチェスターについてから10日強ほど過ぎましたが、この間ずっと地獄の家探しをしていました。

まだ家が決まっていなくて、いま泊まっているAirbnbの予約が切れる10日後には家なしになってしまうのではないかという恐怖もあるのですが、先週よりは見通しは明るいです。

長いですが備忘録として家探しの記録を残しておきます。家が見つかることを願いつつ。

Day 1


ソウルからヘルシンキを経て、朝マンチェスター空港に到着。寒い。イギリスはヒースローで乗り換えをしたことが一度あるだけで初上陸である。



Airbnbにつくやいなや、不動産屋に電話をかけまくるが1件も内見がとれない。


これは本当に2週間後には家なしになるかもしれない。飛び込み作戦で行くしかないと決心。街中にある不動産屋10件ほどに行くが誰からも相手にされずあしらわれる。


イギリスでは飛び込み作戦は効かない模様。


唯一話を聞いてくれた、Manchester Apartmentという家具付き不動産の店では光熱費込み月1,495ポンド(約28万円)の超狭そうな部屋が1部屋だけある、内見はできないが、家賃を12ヶ月分すぐ払えるなら今予約できると言われる。


そりゃあないでしょう…。


時差ボケでフラフラなのでとりあえず寝る。


Day 2


内見しようにも電話が通じなかったり、いきなりガチャ切りされたりという中、Savillsという大手エージェンシーに日本人担当のチームがあることをインターネットで知り、電話したら内見をすぐにいくつか入れてくれた。


日本語がしゃべれてよかった。感動。Savillsの人には感謝しかない。


ということで、はじめての内見に行く。


Salford Quay、家具付き、月1100ポンド(約20万円)、1ベッドルーム家具付き


Salford Quayというマンチェスター都心に隣接する場所の新築マンションと聞いていた。


インターネット上の写真はかなり綺麗だったのだが、行ってみると共用部はボロボロでマリファナの匂いが充満しており、ここには住めないと直感。部屋自体も30平米くらいか?かなり狭い。



案内してくれたイギリス人スタッフTimはかなり感じの良い若者。「ベランダから運河が見えて眺めも最高でしょう?」と、Timにいわれて見てみたら、マンションの横は運河というよりはドブ、その横はゴミの不法投棄場になっていた。


Timよ、どこを見ているのだ?


Wythenshawe、家具付き、月1050ポンド(約19万円)、2ベッドルーム家具付き


その後、大学で働いているスタッフが個人的に貸しに出しているWythenshaweという郊外のマンションを見に行く。その人が自分の車で迎えに来てくれる。


部屋自体はかなり古いが、広い。大学からはかなり遠いし、最寄り駅から徒歩20分以上かかるのがネックだが、背に腹はかえられないのでここにするかという話になる。


とりあえずなんとかなりそうでほっと一息。


家に帰って寝る前、ベッドの中でWythenshaweがどういう地域なのかググッてみる、もともとイギリス最大の公共住宅街があったところらしく、今でも場所によってはあまり治安が良くないらしい。


とくに最寄り駅のあたりはデイビッド・キャメロンが2007年に選挙キャンペーンに来たところ地元の子どもたちにバカにされたことで全国的に有名だそう。



多分に偏見が混じっていそうなコメントもインターネット上に散見されるが、それを抜きにしても、われわれは東アジア人というだけで目立っているのに、冬には午後3時に日が暮れてしまう中、わたし自身もだけど、ましてや妻がここから電車で通勤するというのはちょっと考えづらい。安全第一である。


振り出しに戻る。


Day 3 


イギリス名物のあれを食べてみた。味は普通の一言に尽きる。美味しいやつは美味しいんでしょうね。



Prestwitch、月1,050ポンド(約19万円)、2ベッドルーム家具なし


大学の先生が個人的に貸しに出している2階建てのタウンハウス。


家の周りはユダヤ人の人たちが多いエリアらしい。


安全そうだし、家のすぐ裏に広大な公園があってなかなか良い感じ。しかし、大学から遠い…。車を買わないと生活出来なさそう(しかし、どうも見ていると車が高いのです…、体感的には日本とか韓国の2倍くらい?)


色々そろばんしてみたが、車を買ったりとか、電車代を考えると家賃が高くても大学の近くに住んだ方が安く済みそう。


むしろ、いっそのこと大学に行かなければいいのか?


Green Quarter、月1,100ポンド(約20万円)、1ベッドルーム家具付き


マンチェスター都心近くの比較的新しいマンション前で再びTimと待ち合わせる。


マンションの前でTimを待っていたら、やや挙動不審な若い男性が近づいてきたので警戒モード。すると、われわれの前で素早く注射針を取り出して突然足に打ち始めた。うーむ。職人芸。しかし、なぜもっと隠れてやらない?


犯行現場

部屋は新築で綺麗なのだが、とにかく狭い。


30平米ないのでは?1階で、まわりをビルに囲まれているので日当たりが非常に悪い。日光ゼロ。


Timが「ここも景色は悪くないでしょう?」というので窓から外を見てみたところ、ガソリンスタンドだった。


Timとはあまり美的感覚に共通するところがなさそう。


Timいわく、とにかくすぐに申し込まないと埋まってしまうらしい。こんな部屋ですら、Timの担当だけでこの日内見が4グループあるらしい。われわれももう他に内見できる予定が入ってないし、悩む…。仁王立ちでわれわれの答えをじっと待つTimの前で5分ほど議論し、ここに申し込むことにする。


と、ここでTimから銀行口座がないと手付金が払えないという残念なお知らせ。


実は、昨日も今日も朝から銀行に行って窓口で行員と延々押し問答しているのだが、銀行では賃貸契約書とか住所を証明する書類がないと口座を作れないと言われているのだ。


家がないと口座が作れない、しかし口座がないから家が借りられない、というカフカ的状況。


帰りの電車の中で、銀行口座ないから申し込んでも無駄では…、というかあそこやっぱり住みたくないな、という話になる。結局、申し込みはせず。


最悪の気分である…。


と、思っていたら、韓国を出る前にメールで問い合わせをしていた高級賃貸マンションから「明日内見の枠が一つ空いたけど来るか?」というメールが寝る前に来る。


捨てる神あれば拾う神あり、か?


~その2に続く~

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