一行日記9月③隣人事件、The Soul of Care、仕事探しなど

昨日は大変な目に遭った。

隣人事件

わたしの部屋は小庭をへだてて隣の家に面しているのだが、充実した週末も終わり、夜ごはんを食べ、さてブログでも書くか、と、窓に面したテーブルに座ったところ、となりの家のカップルが、窓全開でセックスをはじめてしまった。

それは別にいいのだが、なにしろ家の通り全体に響くほどの大音量。

家の構造上、わたしの部屋を通して我が家に響き渡っているため、わたしがいかがわしいことをしてるんじゃないかと同居のT君や家主の中国系女性Sさんに疑われかねない。

そのため、わざわざ部屋のドアを全開にし、「やましいことはなにもないですよ」という涼しい顔を装い、リビングで本を読んでいるフリをするハメになった。

わたしはブログを書こうとしていただけなのに…。

最近は研究だけ出来る優雅な身なので、朝はいつも8時過ぎまで寝ている。

しかし、今朝はなぜか5時半頃に「はっ!」と目が覚めてしまい、何かと思ったら、隣の人たちがまた大音量でセックスしているのであった。

さすがにイラッとしたが、6時前に起きることが出来た。

メールや、いくつかやらなければいけなかったことをオフィスに行く前に片付け、オフィスでも今日の日産作業目標を達成、プールで一泳ぎして家に帰ってきたらまだ夜7時すぎ。もしかしたら天才なんじゃないかと、一年に一度くらいの万能感を味わった。

毎日、同居のポスドクT君が僕より30分くらい早く起きるので、「やっぱり出来るやつは違う…」と一方的に劣等感を感じていたのだが、今日はT君が起きる前に出勤。一日中、圧倒的な優越感に浸った。

週末はチャールズリバーでひなたぼっこ

異次元の豊かさ

相変わらず、レセプション的なイベントが多い。

学期の始めということもあるのだろうが、毎日、毎日、大学のどこかで豪華な先生たちのイベントがある。先日、先生達が話していたけど、日本関係のトークだけで毎週最低二つはあって、それに毎回数十人のお客さんがちゃんと来るというのは、日本以外ではなかなか考えられないことである。

全てのイベントで食べ物、ワイン、チーズなどが出てくる。ハーバードは、ワインとチーズ代だけで年に一千万円くらいは優に使ってるんじゃなかろうか。

同僚ポスドク同士でディナーに学期に一回ずつ、研究所のおごりで行っていいらしく、研究所のスタッフの方オススメの店にみんなで行ったのだが、自分ではおそらく一生行くことはないであろう、高いけど美味しいイタリアンを食べさせてもらい腰が抜けた。

ハワイではPapa Jonesしか食べさせてもらってない。

世の中本当に不公平。

なのだが、どうやら話を聞くと大学院生の待遇は、どうもハワイとそれほど大差ないらしい。最近は、ハワイでは自分は研究や生活、まわりの人がケアしてくれる度合いなど、様々な面で、自分が思っていたよりも恵まれた環境にいたんだな、と思うようになった。


いい写真がないけど自炊もしてます

The Soul of Care

イベントの一つで、精神科医で、医療人類学者のアーサー・クラインマンさんの新著、The Soul of Careのブックトークがあった。クラインマンさんは、医療の実践に人類学のエスノグラフィーの手法を取り入れてきた第一人者。

同じような病やイベントを、個々人がどのように経験しているかというのは話をきちんと聞かないとわからない、というアプローチは、まさにわたしが目指すところで、話を聞くことが出来て良かった。


ホミ・バーバもディスカッサントとして参加していた

本も読んだ。すごい本。

うまくまとめられないのがもどかしいが、奥さんのJoanさんがアルツハイマーになってから10年間のケアの経験が自分をいかに変えたか、というオートエスノグラフィーと呼ばれる自分の経験をもとにした研究と、ケアはテクニカルな問題ではなくて人間を人間たらしめる本質的な行為である、という人類学的な視点、また医療の実践という観点からのアメリカの医療制度の改革への提言など、複数の論点から、簡潔かつ読みやすく書かれている。

クラインマンさんや、アトゥール・ガワンデとか、オリバー・サックスとか、医療の専門家でありながら、人文科学的な視点を取り入れて書ける人たちは本当にすごい。

仕事探し

来年以降の仕事探しも、切実な問題である。なるべく時間を使わないようにはしているのだが、気になってしまう。

先日、ハーバードPh.D.の人のプラクティス・ジョブトークに参加したが、日本の大学の、ティーチング中心のポジションでインタビューに呼ばれたということで、正直(その大学がいいとか悪いとかではなく)、「ハーバードPh.D.なんだからもっといいとこあるんじゃないの?」と思ったが(余計なお世話)、そのディシプリンでは今年、日本・東アジア関係ともにアメリカではまったく募集がない、ということを聞いた。先生が見た中でも、最悪の年の一つらしい。

50とか100校くらい応募して一つ決まればいい、という話はしばしば聞くので、気長にやるしかないのだろう。T君も、レバノンとか、インドの聞いたことのない大学にも応募していると言っていたが、わたしのような非一流校出身で、あまり業績もない人間は、市場における自分の相対的な価値がよくわからないのが難しい。特にアメリカ以外の国では大学やポジションの位置づけもよくわからないし。

自分の市場における位置がわかってるのはそもそも、ごく一部のスターだけなのだろうが。

ここ数日で、日本のJ大学やオーストラリアのモナシュから、「残念でした連絡」をもらったのだが、考えてみるとそのへんは自分でも受かるとは思っていなかったので、結果から言うと時間の無駄であった。しかし出す前は「もしかしたら…」と思ってしまうのが問題。これからはリアリスティックにいきたい。

かといって、受かっても場所や、ティーチング・ロードが非常に重いなどの問題で行きたくないところに応募するのもあれだし…。どこかで仕事があるといいのだが…。


寒くなってきて、昼飯にオフィスでラーメンを食べたいので、このラーメンマシーンを買おうか真剣に検討中

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