ホノルルへなへな1行日記8月①ホノルルからニューヨーク、デュボイスだらけのASA

この数週間、イベントが多すぎてまったく更新していなかったが、ボストンに引っ越してきて元気にやってます。

まず、アメリカ社会学会(ASA)に参加するため、ニューヨークに向かった。 





この監獄部屋ともお別れ



ありがとうB君、Sさん。さらばハワイ、来年まで。


ニューヨークは大学生の時に来て以来である。人が多すぎてゲロ吐きそう。早くもハワイに帰りたくなる。


さすが本場のベーグルはうまい

翌日はAKSAAssociation for Korean Sociologists in America)。





そしてASA


今年のASAの会長が、Mary Romeroさんという、エリート大学出身の米(コメ)社会学、いわゆるコメリカの「メインストリーム社会学」ではないSocial Justice系の社会学者(Maryさんの最初の仕事は社会学部の事務だったそう!)ということもあってか、ASAの普通のパネル以外の企画は、アクティビズムとの関連や、Social Justice, Critical Theoryの色が強かったと思う。

Aldon Morrisの本、The Scholar Denied(Du Boisがコメリカ社会学の創始期に体系的な学問をアトランタで発展させていたのに、シカゴの白人社会学者たちの妨害により…という)のインパクトはかなり大きいようで、Du Bois社会学が大きく取り上げられていた。

理論部門の中堅の先生で、新しいアジェンダを設定したとされる人に送られるCoser Awardも、ポストコロニアル理論と社会理論の接点について書いたJulian Goさんで、記念講演でもDu Boisの話を結構していた。


昨日、Paul Y. Chang先生が、簡単にハーバードの社会学部を案内してくれたのだが、ここのメインのセミナールームもつい最近、Du Boisを称えるためにの名前を冠して最近改装したそうで、芸術的なDu Boisの手書きデータ・ビジュアライゼーションの絵がたくさん飾ってあった(Du Boisはアフリカン・アメリカン初のハーバードPh.D.)。

PresidentスピーチやPresidentialパネルでは、「白人至上主義社会学」がアメリカの普通の社会学みたいな話がされていた。たしかに、コメリカ社会学のトップジャーナルは、実証主義バリバリでポストコロニアル理論やCritical Race Theory, Feminist Theoryなどとはかなり隔たりがある印象だが、今後変わっていくのでしょうか。

20年後には、AJSやASRなどコメリカ主流ジャーナルも人類学先輩を追って存在論的転回とかやっているのかもしれん(適当)。


余談だが、Du Boisの特別パネルの一つでの、UCLAMarcus Anthony Hunterさんのスポークンワードみたいなプレゼンテーションは圧巻だった。誰かを引用するのも「Shout out to XXX」と型破り。リズム感と音量で完全に会場を持っていった。


合間に友達の友達のセントラルパークでのピクニックに参加させてもらったり。



ニューヨーク感

Neil Fligstein, Greta Krippner, Mark Mizuruchi, Viviana Zalizerさん、などなど経済社会学スター勢揃いのパネルは廊下まで立ち見で、中には入れなかった。




ICUの友達H君にも再会できて良かった。日本社会学ディナーで、H君とAさんのジャニオタたちに挟まれるというアクシデントもあった。




UHの先輩とも久々に再会できてよかった。


ニューヨークを後にし、一路ボストンを目指すが、途中でバスが故障。立ち往生。


こわれた…

なんとかボストンまでたどり着き、新居にたどり着いた頃には、陽も落ちていた。しかも新居オーナーの中国系アメリカ人S氏がなぜかわたしの前の住人をわたしの到着日まで泊めていて、この日はリビングに寝るハメになったのであった(後半へ続く)。

ボストンは東海岸バイブスやばい。場違いで笑える。

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