冬休み中のアレコレ——切符おじさん事件@釜山/焦げる肉@仁川などなど

韓国は12月に2学期が終わり、3月1日から新年度。楽しかった冬休みも論文を書いているうちに終わりそうである。


韓国は旧正月でした。健康大切


来学期は、様々な事情から3授業担当しなくてはならないので、前もって準備をしている。大学院では不平等を人種、階級、ジェンダーの観点から概観する授業と、質的方法論の授業をやる予定で、学部の授業では、日本の近現代史について話しあう予定である。


さて、この冬休みの活動の報告であるが、ほぼ家とオフィスで勉強していたので特に何も起こらなかった。というわけで、おもしろいこともあまりないのだが、春休みを少し振り返ろうかなと思う。


先日、ハンガンにてこのような囲いを発見した。何が漏れるのを防いでいるのか謎。中は暖かいのかもしれぬ



切符おじさん事件@釜山


韓国に来てから4ヶ月くらいずっと家に籠もっていたので、さすがに限界になってきた。感染者数が少なくなってきたので、感染には最大限気をつけて、少し旅行に行かせてもらった。


釜山でもなるべく人の多いところには近寄らないようにしたが、美味いものを満喫した。


タコとホルモン煮

豚クッパ

シジミ汁。シジミのオーバードーズにより肝臓が3歳程度若返った



この数年で一躍メジャーになった「Aさんと旅行に行くと、必ずトラブルが発生する」という理論がある。すでにこの理論をサポートする無数の事例があるが、ここに一例を書いておく。


  • 韓国で携帯をなくす(Aさんの犯行)
  • フィリピンの島でレンタルのフィンをなくしてレンタル屋の親父に法外なお金を要求されるも、なぜかレンタル屋の娘と友達になる(Aさんの犯行)
  • ベトナムで携帯をなくす(Aさんの犯行)
  • 時差を間違えてドイツで仕事に大遅刻(Aさんの指示による朝比奈の犯行)
  • アメリカが楽しいので長居していたらコロナ発生。帰国できなくなる(Aさんの犯行)


そのため、行動には最大限の注意を払った。


しかし理論が常に正しいとは限らない。


予定していた旅行の行程を終え、「今回は無事にソウルに帰れそうだ」とほっと息をなでおろした我々は、電車に乗るために釜山駅へと向かった。


駅についたのが早かったので、コインロッカーに荷物をいれて、のんびり散歩でもしようという話に。コインロッカーにAさんの荷物を入れていたその時、どこからともなくおじさんが現れ、「切符を買う金が足りないんだ!」と、お金をせびられた。


なんだかよくわからないが、おじさんも大変なんだろうし、小銭をわたせばいいかと思った。しかし、そこは世界各地で様々な手口の軽犯罪のカモになり、その度に数百円から数万円の代償を払ってきた我々である。お金を出している間に財布や貴重品をとられないように最大限の注意を払った。


金を受け取るやいなや、一目散に走り去って行く切符おじさん。「ふぅ」と肩をなでおろす我々。


しかし(!)切符おじさんとワタワタしている間に、自動コインロッカーがの扉が勝手に閉まり、Aさんのカバンが中に閉じ込められてしまった(!)カバンの中には買ったばかりのMacbookが(!)


やられた!お金も払ってないのにコインロッカーがなぜ閉まるのか謎。


疑心暗鬼のAさんは、「近くに立っていたおじさんが切符おじさんの見張り役に違いない!」という陰謀論をぶち上げ、「見張り役との疑いをかけられたおじさんが逃げないように見張る」という奇行に出るなど、現場は混乱状態に陥った。


結局、優しい駅員さんのおかげでコインロッカーを開けてもらえたが、みなさんもコインロッカーには注意してくださいね。


ともあれ、Aさん×旅行=トラブルという理論を補強する事例がまた一つ増えた。



焦げる肉@仁川


その数週間後、仁川に行った。仁川はうちの前から地下鉄に乗ると乗り換えなしで1時間半くらいでつく上に、海鮮や中華が楽しめ、今のような情勢においては最適の観光地である。


渋い仁川駅

仁川でも美味しい物を満喫した。


白チャンポン

翌日の午後、朝から散歩をしているうちに飯のタイミングを失い、腹ペコで死にそうだった我々は、他にレストランがないので仕方なくちょっと高級そうなプルコギ屋に行った。


店員のお姉さんが肉を焼いてくれ、「わたしがやるからこのまま放っておくよう〜に」とのこと。しかし、待てど暮らせどお姉さんは戻ってこない。さすがにプルコギ初心者の我々も、「牛肉って普通こんなに焼かないよな…?」と疑心暗鬼になったが、そこは初学者である、謙虚に指示に従い、じっと待っていた。


それにしてもお姉さんが来ない。


通りかかった別の店員さんが卓上で激しく焦げる高級肉を発見、パニックに陥ったのはそれからしばらく後のことであった。


お詫びのしるしといって、タンミョンという乾燥麺をサービスでもらった。どうせなら肉をくれよ…と思ったが、それは心の奥にしまって焦げ肉を貪り、帰路についた我々であった。


トホホ

外大前の寂れっぷり


ソウルというと、ホンデ、カンナム、イテウォンなどキラキラした場所を考えがちだが、今住んでいる外大前はなんとも暗くて地味な感じの町で、大学院生のJ君も自嘲気味に「学生たちはソウルのゲットーと呼んでます(苦笑)」というほどである。


地下鉄1号線しか通ってないのだが、東京で言えば山手線的な環状線の2号線と違って電車も古いし、車内で物売りをしている人もしばしばいる。隣のフェギ駅は外大前に比べると大都会なのだが、フェギ駅から地下鉄が地上に出て「地上鉄」になってしまうところから、フェギは以前住んでいた東西線中野駅に近いバイブスを勝手に感じている(中野のが栄えているのだが)。



外大前駅

フェギ=中野と仮定することによって、さらに地味な外大前は落合くらいの寂れ具合なのではないかという仮説が生まれた。


実際には、東京の東側っぽい感じなんじゃないかという気もするが、東京の東側がよくわからないし、そもそも比較する意味もよくわからないので(今さら…)、今後の仮説としておく。



廃墟の町


「なんか寂れている…」と思ったのには実は理由がある(まぁもともと栄えてはいなかったと思うが)。外大前は現在超大規模再開発中であり、大学を除いて隣の駅まで町がごっそりと一つ消えているのである(写真の青線で囲まれたあたり)。


       再開発後はすべて高級マンションになる模様


買い物で外出する度に、ついつい不動産屋の軒先でそれらのマンションの広告が目についてしまうが、ちょっとびっくりするような値段である。


そんなことを思っていたこのごろ、うちの近所にて、クスリをやっていたと疑われる人が車で暴走するという、平和な韓国にあっては全国ニュースとなる大捕物があった。


最近は、仕事以外には夜のお散歩くらいしかやることのない我々である。翌日の夜、いそいそと事件現場を検証に出掛けた。その道すがら発見したのが、町全体が立ち退かされて廃墟化している一角である(上の写真の赤線で囲まれたあたり)。


文字通り誰もいない街中では、道路にはゴミが散乱し、全ての家は窓と扉が破壊されていて、夜だったこともあり、相当不気味であった。再開発によって、うちのまわりの寂れっぷりが説明されたわけだが、今後ここに無数の高層マンションが立つと、人口爆発が予想される。


数年後はどうなってしまっているのだろうか。それはそれで心配である。



一見、普通の町のように見えるのだが

誰もいない

突然トイレが


ゆくゆくはこうなってしまう模様

新学期も頑張りまーす。

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