お昼ご飯問題:ホノルル・ソウル・東京の比較(あくまで主観的観測)

先日、フィールドワークのため、日本に戻ってきた。

以前からたびたび帰ってきているので、これといって特別なことはないが、それでも長く住むのは大学を卒業して以来。そして、その間に生活スタイルも変わっているので、いろいろと新鮮なことがある。

お昼ご飯問題:ホノルル・ソウル・東京

東京で、いまぼくが一番驚いているのが、お昼ご飯に食べるものがないこと。特に野菜を食べられるたべものの欠如である。

大学生の時はカレーと、カツカレーと、コロッケカレーと、ハンバーグカレー(以下続く)と、カレーばかり食べていたので特に気にならなかった。

しかし、ハワイでまわりの人たちの体型を見ているうちに、「こういう食生活をしていたら、本当に死ぬな」と怖くなった。また、昼に食べると午後眠くなるので、揚げ物とカレー、ハンバーガー、ラーメンを食べないようにしている。

揚げ物を禁じてしまうと、ホノルルではあまり食べるものがなかったが、東京も同様。

いやむしろ、健康食的なサムシングがない東京のほうが、食べるものがない気がする。そこに、予算的制約が加わると、本当に食べるものがない。

あと、日本だと醤油味が多いし、自分で味を調整できるたべものが少ないので、「日本食ってこんなにしょっぱかったっけ?」と新鮮な驚きがある。

こういうのを毎日食べたい

以下が、予算800円以下くらいで、貧乏大学院生が食べていたものである。


ホノルル


- Baleのサンドイッチ(5ドル)
ホノルルにおける伝説の食べ物。

ベトナムのバインミーというサンドイッチの、ハワイアレンジ版(本場とはかなり異なる)。5ドルというハワイ最安値であることから、すべての食べ物の値段をBaleのバインミーを基準に計測するBale係数が生まれた。オススメはチキンミートボールだが、レモングラスチキンやトーフも結構いけるとのこと。


伝説

- 学食

オススメは、シュリンプロールかカリフォルニアロール、キンパという韓国の巻き寿司。弁当は米が多すぎ、プレートランチは肉が多すぎるので、サラダという手もある。

-パンダエクスプレス
炒め物なら野菜が入っているという正当化。

- サブウェイ
サブウェイは、注文が難しいのでハードルが高い。優柔不断なので、「サンドウィッチの種類だ、パンの種類、チーズだ、野菜はどれだ、焼くか焼かないか、ドレッシングだ、ポテトチップスはいるか、飲み物は?」と、後ろに並んでいる人がいるときに、いきなり百個くらいの選択肢を突きつけられると思考停止して「あわわ…」となってしまう。ベジタリアンのやつが意外とおいしくて、健康。

- 家で自炊
学校の中に住んでいたので、基本自炊である。定番メニューはスーパーで売っているインスタント麺の沖縄そば。アジア系の食べ物は、日本と比べて充実している。

ソウル

ソウルでも「食うモノがないんだよな」と、いつも愚痴っていたが、今考えると、同じ予算の中では選択肢が結構ある。値段も基本500円から800円のうちにおさまって、1,000円以上ということはないので安心できる。


−スンデグク
ソウルにおける伝説の食べ物。スンデという豚の腸詰めが入ったスープ。週3くらい行っていた。うまい。
というか、週5スンデグクでいい。一応野菜的ななにかとか、キムチとかついてくるし。


グツグツグツ

−その他各種スープ類

韓国はスープ系がおいしい。コムタンとかソルロンタンとか、いろいろあるので困らない。

-キムチチゲやスンドゥブなど普通の韓国料理
うまい。

-キンパ
巻き寿司。うまい。こういう店でトッポキにラーメンが入ったラッポギなどを食べるのもいい。

-中華系
日本のやつとも、中国のやつもまったく違うが、チャンポンやジャージャー麺、タンスユクという酢豚など。普通においしい。

- 東南アジア系

フォーが多い。本場のものとは違う気がするが、たまにはいいと思われる。

- メキシコもしくは西洋系
パスタは値段と味が合わない気がするので、あまり行かないが、メキシカンなどはたまにはいいと思われる。

東京

東京が一番困る。中野か早稲田にいることが多いのだが、ラーメン屋だらけだ。ラーメンも体に悪いから食べないようにしているので、本当に迷惑なことである。そもそも、みんなラーメン食い過ぎだからこういうことになるわけだ。自重してほしい。


- 牛丼
牛丼も体に良くなさそうだが、サラダセットにすればいいという正当化が可能。


牛丼で大量の牛が殺されているという倫理的問題も(コムタンもだろ)

-富士そば

そばは体によさそうだが、野菜が全くない。日本語がわかるので、自分で作詞した演歌を流す社長のエゴで胸焼けする。

-うどん
なぜか一番健康的な印象。野菜まったくなし。

- ちゃんぽん
比較的野菜が多いという願望を含めた印象。

-餃子
の中には野菜が入っているという願望を含めた印象。

-コンビニ

悲しい。

と、東京では本当に困っているのである。本当は定食とか食べたい。しかし、最近の中野は、お昼時会社員の集団が多いので、並んでまで食べる気もしないし、同僚とランチを楽しむ人たちに囲まれて、無職の人間がひとりで、もそもそとご飯を食べていると、自己肯定感が下がるので行きたくない。

結論1

と、いうわけで、同じお金しか出せないとしたら、この中では、ソウルで、一番いいものがお昼に食べられるのではないかと思う。

もちろん毎日1500円とか2000円のお昼予算があれば東京やホノルルでももっと豊かなランチ生活を送れるのだろうけど、残念ながら無理である。

お昼ご飯の事情というのは、ものさしのひとつでしかないけれども、そして、特に新しい情報ではないと思うけれど、日本のわれわれは経済的に豊かな「先進国」の一員という意識で生きている

しかし、それは必ずしもわれわれが豊かな生活を送っているということを意味しない。むしろ「途上国」のほうが食生活など、豊かなのではないかという側面もある。ソウルはともかく、東南アジアの国などで特にそう感じる。ある程度のお金があれば、という前提にしても。

社会学者になった暁には、お金があっても、なくても、それなりに豊かなランチ生活を送れる社会をめざしたい。

結論2

東京ではサラダなど健康的な食べ物が高すぎる。

ソウルにも安い店はあまりないので、ビーガンや、ムスリムの人でも食べられる、野菜中心で比較的安い店をやったら儲かるはず、と思っていたが、むしろ東京のほうが状況はひどい気がする。

かねてからの懸念通り、研究者としてものにならなかった場合には、こういったレストランを東アジアでやりたい。出資者募集。

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