トランプがやってくる

今日はマーティン・ルーサー・キング・デイで祝日。土曜日の朝起きたら祖父が亡くなったとのメッセージが家族からきていて、10日ほど前に日本で会ってそのときは元気だったので絶句。自分で歩いて病院に行ってインフルエンザと診断されてきたその日の午後に少し目を離したら息をしていなかったそうで、年をとるとそんなことでも大事になってしまうんだなと。あまりに急なことだったので情報を頭の中で処理できず、その日は久しぶりに歩けなくなるくらい飲んでしまい部屋でゲロを吐いてみなさんにご迷惑をおかけした。もうしばらく飲まないです、すみません・うう

葬式にはこなくていいと皆から言われたのでハワイからご冥福をお祈り。

トランプがやってくる
先日オバマの退任演説があり(オバマから勲章をもらって涙するジョー・バイデンがかわいくて心温まる;選挙以降オバマとバイデンのミームが流行っているらしくそれもまたかわいい)、今週金曜日はついにトランプの大統領就任式。


ハワイ大学でも学生たちが中心となって様々なトランプ大統領に対する抗議活動がオーガナイズされている。僕はあまり関わっていないが、同じ社会学部の学生たちが中心となってそういう活動をしているのは誇らしい。

トランプはともかく、トランプ内閣に入るとされている人たちは、陰謀論みたいなことばかり書いてある極右メディアの代表のスティーブン・バノンとかティーパーティーとも仲がよかったガチ保守のリック・ペリーとかやばいやつ揃いである。なかでも副大統領になるマイク・ペンスはまじできちゃってる感がある。キリスト教右派で同性愛と妊娠中絶が社会を崩壊させると本当に思っていて、同性愛者を転換させるセラピーという恐ろしいものを支持している。

抗議運動とその反動
11月頃トランプに関するプロテストがいくつかあり、僕も参加したのだが、その中の一つにハワイ大学芸術学部が中心となってプロテストに使うバナーなどを自分たちでペイントするというものがあった。芸術学部の学部長が自分のフェースブックで個人的に参加を呼びかけたのだが、それを見たトランプ支持者で芸術学部にお金を寄付してるおっさんが怒り狂う。フェースブック上でその学部長を攻撃、また、学部長の行為はハワイ大学の倫理規範に違反していると主張してハワイ大学に訴えた。ハワイ大学が学部長を支持して金持ち白人の言うことを聞かなかったのは幸いである。最終的にはこの人が以後もうお金を寄付しないということで落ち着いたみたいだけど、全国版のニュースでもとりあげられるなど結構話題になった。金を払わないのは勝手だが、それをネタに人を脅すのは褒められたことではないだろう。

今週金曜日も全米各地で様々な抗議運動が予定されている。ハワイでも様々なティーチ・インというスピーチ型のイベントなどがある。プロテストのラリーも5ルートあり、最終的にワイキキのトランプホテル前で合流して抗議する予定。僕が所属する社会学部や哲学部ではこの日授業にこなかった先生や生徒は欠席などいかなるペナルティーも受けないというルールを投票で決めた。僕が助手をしている授業では先生の意向で、なんらかの抗議活動に参加した生徒に特別点をあげることになった。もちろん参加しなかった生徒にペナルティーを与えるということはない。

授業をボイコットして抗議するというアイディアは僕の周りの学生たちの間でも賛否両論ある。教育がちゃんとしてないから嘘ばかり言う大統領が誕生したのにその当の教育の責任を放棄して抗議しても仕方ないとか、一応民主主義で選ばれた大統領を否定してみても(得票はヒラリーのが多かったんだけどね)、トランプに投票した人たちの声を無視しているだけだとか、どの意見ももっともに聞こえる。しかし、トランプに不満を持っている人もいるんだぞということを伝えることには意義があるように思うし、また教育といっても、教室ででかい話をするだけじゃなくて街で抗議活動を見て自分とは違う意見を学ぶことも必要だろう。


どんな4年間になるのか
これからどうなっていくのだろうか。これまでハワイ大学で行われてきたイベントの中で興味深かったのは、ある政治学の教授が、「みんなトランプがいつ弾劾されるかとか、いつ人々がトランプが公約を果たせないことに気づくかとか、トランプがどうやって失敗するかという話ばかりしている。でも自分はそうなるとは思わない。」といっていたことである。いわく、トランプはすでに軍事産業に莫大な支出をする準備をしていて、軍事産業は労働者階級への雇用を創出する可能性がある、そして物質的に一定程度の満足ができれば、人々は政治にそれほど不満を持たないのだそうだ。あり得る話と思った。今後の展開を見守るしかない。

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