年末旅行記① JSA-ASEANカンファレンス

12月に入ってから怒濤の日々であっという間に年末になってしまった。ハワイを出てからセブ→ソウル→ホーチミン←イマココといろいろ行って楽しかったので少しずつ書きたい。

フィリピンには日本研究の東南アジアでのカンファレンスに参加するためにいった。僕の認識が間違ってなければ、日本研究また地域研究一般というのは長らくアメリカなど西側の研究者による東側、またはグローバルサウスと呼ばれる地域の研究というものであった。しかし、こんにち日本について研究する学者や学生はもともと「東側」であった国ににも増え、それゆえこうして東南アジアで日本について研究する学者や学生たちのための会議というのが存在するわけである。



僕はもし将来チャンスがあればアメリカや日本よりはアジアの教育機関に就職したいと思っているのでいい勉強の機会と思い、また、今回は国際交流基金がお金を出してくれるということでフィリピンまでタダ旅行する機会と思い参加させてもらった。ハワイ大学からは社会学部で沖縄の非正規雇用について調べているあきのさん、文学を研究しているヒルソンとよっしー、全く知らないエドワードという男、そしてハワイ大学日本研究センターのディレクターでありいい人なんだけど目がナニワ金融道のキャラクターみたいな感じで笑っていなくて怖いカーライル先生ほか先生2人と結構大人数が参加した。



着いた翌日はクリムゾンリゾートという豪華なリゾートで開催された大学院生のワークショップに参加した。東南アジアの大学院生たちもみんな頑張って自分の研究をしていて刺激を受けたが、何よりもこの日思い出に残ったのは午後の自由時間に14ドルも払ってカヤックを借りて海に繰り出したものの海藻とゴミだらけで全く楽しめなかった点である。とほほ。セブというのはリゾート地と思い込んでいたが全体に工業都市感が漂っておりあまり海もきれいではないし正直わざわざ来るほどの事はないとおもった。

翌日以降はセブ市内のめちゃくちゃ豪華なホテルに移動してカンファレンスが2日間続いた。こんな豪華なタダ飯がでてくるカンファレンスは初めてである。この辺はハワイ大のグレーディングとかが終わらなくて地獄ではあったが楽しい2日間だった。



カンファレンスで印象に残ったのはジョゼフ・ナイのソフトパワーという概念が国際関係論や尖閣竹島問題、はたまた日本のポップカルチャーの分析に至るまで流行りまくっているということであった。単に国際関係論系の人が多かったのかもしれないが社会学ではあまり聞かない概念なので勉強になった。



社会科学系の研究は移民研究が圧倒的な人気で不平等や社会階層、社会運動など我々がやっている系の研究はほとんど無かった。フィリピン大学で人類学を教えているという日本人の先生がおっしゃっていたが、東南アジアの人が国などのお金をもらって日本などの研究をする場合、やはり自分の母語を生かせて日本と母国と両方に貢献できるような題材を選ぶので、フィリピンから日本への移民などに関する研究が中心となってくるとのことであった。日本人やその他の日本研究の人にとっては移民研究は言語の問題があって難しかったりするのでみんな強みを生かして研究をしていくといういい例なのかなと思った。クラスで勉強したときも感じたが、移民系の研究は実証研究としておもしろいもののそこを一歩こえて理論的になにか新しくておもしろいことを言うのが非常に難しそうだなーという印象をうけた。

様々な種類の学問が同じ地域に関するものというだけでくくられている地域研究という特性上仕方ないとは思うが、パネル(複数の発表者が一つのパネルの中で発表する)の構成は結構めちゃくちゃであった。中には教育学の人が論文要旨の中でLiterature Review(先行研究レビュー)という言葉を使っていたためにLiterature(文学)のパネルに入れられていたり、僕は「若者」というめちゃくちゃざっくりしたカテゴリーに入れられてしまい困った…という感じであった。しかしICUの先輩であるヒロさんがすばらしい司会をしてくれてパネルとしてはよかった。

と、長くなったが、友達もできたし、自分の研究の至らなさを改めて知り、今後のモチベーションにもなり有意義なカンファレンスであった。オーガナイザーの人たちと国際交流基金には大変感謝である。3日しかいなかったが、フィリピン料理はおいしいもけど豚がとにかく多くて胃が疲れたのであった。そしてこのときはまだ翌日とんでもない珍道中となることを知るよしもなかった…(後半へ続く)。

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